和族遥かなる旅路

日本列島編 第5話 - 浜名湖

かつての浜名湖は、ナウマン象の狩場でしたが、今はその面影は有りません。人々は漁労採集で暮らしていました。狩猟・漁労・採集民族が隣り合わせで生活している和族は、大自然の変化にも臨機応変に対処できたのです。

[ソン]もう、俺たちの時代は終わりかな。
[イー]あぁ。これからは、ひっそりと山に篭って、猪でも相手にするか。はははっ。

この村も平和そうでした。人々は麻の布を織って身に着け、貝の首飾りをしています。水深は浅く、砂浜が広がっていて、魚や貝も豊富なようです。

[ソン]俺たちも、そろそろ毛皮を脱がんとな。暑くてかなわん。
[イー]あぁ。

[ソン]おい、あそこで何か捕ってるぞ。
[イー]行ってみよう。

村人は、うなぎを捕っていました。二人は、最初はおっかなびっくりでしたが、面白そうなので手伝うことにしました。

[ソン]そっちへ行ったぞ。
[イー]おう。

二人の泥まみれの顔を見て、村人が笑っています。その夜は、村民の家に泊めてもらいました。うなぎの白焼きで酒を飲みます。村民は夜の漁にも連れて行ってくれました。松明(たいまつ)の光に寄って来た大型魚を槍で狙うのです。

[イー]なるほど、ナウマン象がいなくなっても、こういう狩が出来たんだな。
[ソン]たいしたもんだ。

揚子江の村では、ジーと小麦が涙の再会を果たしていました。長い道程でした。ユーもヤーもただ泣きじゃくるだけです。和族の村人も、小麦と同行してきたイ族も、目頭を押さえています。やっと家族全員が揃った生活が始まりました。ジーが連れて来た犬たちも一緒です。ヤーは、和族やイ族と一緒に稲作を始めます。

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