和族遥かなる旅路

日本列島編 第4話 - 最終氷期の終焉

マンモスなどの大型動物を日本列島に追いやった最終氷期は、今から20,000年前に終焉を迎え、気温は徐々に上昇していきます。それにつれて海面も上昇を続け、ついに日本列島は孤立してしまいます。いよいよ縄文時代の幕開けです。ジーとソンの二人は、山頂に雪をいただいた富士山を眺めていました。

[イー]綺麗だなぁ。
[ソン]雄大だなぁ。

二人は、得も知れぬ感激と希望に浸っていました。東の海から昇った朝日の光を浴び、真っ青な空と富士山を背景に立つ竪穴式住居は、今まで見たどの住居よりも際立って美しく思えました。

すでにナウマン象は絶滅し、マンモスも絶滅寸前でした。マンモスハンターが倒せる頭数は限られており、あくまでも食料目的でしたから、後日の鉄砲によるゲーム感覚の虐殺とは一線を引くべきで、それが原因とは思えません。急激な温暖化に対応できなかったか、その他の原因によるものでしょう。

同じ頃の黄河。厳寒のアルタイ地方からやって来たタイ族は、ここで初めてユン(蚊)を見たようです。タイ語のアゐユンは、今は日本人に対する蔑称なのですが、日本語の"お前"が親しみを込めて使われることがあるように、タイ語の"アイ(お前)"も親しみを込めて言う場合が多々あります。和族とタイ族は仲良く暮らしていましたから、きっと「アゐユン・ゐユン」とふざけながら遊んでいたことでしょう。

黄河流域では、野生の粟(あわ)や黍(きび)を栽培する試みが始まっていました。ジーは、タイ族やミャオ族のことを和族に頼み、小麦の消息を求めて揚子江の村へ向かいます。
長江中流域でも、本格的な稲作の試みが始まっていました。偶然にも、小麦と娘のヤーも、一族に後を託して揚子江の村へ向かっていたのでした。

温暖化は、人類にも大きな転機を与え、高砂族やタイ族(Y-O1)の共通祖先Y-Oから、新たな新興民族が生まれます。黄河流域から長江中下流にかけては、Y-O2系のオーストロ・アジア語族(農耕民族)を、黄河流域から草原地帯にかけては、北アジア語族(漢民族・韓民族)のY-O3系(遊牧民族)を発生させます。

中央アジアではY-R系から、インド・アーリア人(イラン系遊牧民族)が発生し、ヨーロッパでは同じく遊牧民族のケルト民族が発生します。

人類は、今まさに農耕文明の扉を開け、その周囲に遊牧民が点在する構図が出来上ってしまいました。
イーとソンは、そんな事とは関係なく、湘南の海沿いを進みます。

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