和族遥かなる旅路

シベリア編 第5話 - タイ族

ジーは、途中、タイ族の村に寄りました。彼等は、Y-O*系から分岐したばかりですが、仲良しでしたから、別れの挨拶に寄ったのです。ところが話は、ジーの予期しない方向に展開します。タイ族が、一緒に行くと言い出したのです。

[ヌン]丁度、ここを離れようと思っていたところなんです。来る時に草原沿いの道を見かけたので、そちらに行ってみようかと。
[ジー]そうなんだ。じゃ一緒に行こう。

ジーは、草原沿いの道がチベットに繋がっていると聞いていました。まだ小麦が黄河にいないのなら、ひょっとするとそっちにいるのかもしれない。タイ族はもともと狩猟生活には向いていません。自分と同じで、漁や穂を摘んでいるのが合っている。そう思いました。

ジーたちは、水辺で食料を調達しながら、草原沿いの道を先へ先へと進みました。
タイ族は水と踊りが大好きです。水を見つけるとすぐ水浴びをし、少しでも楽しいことがあると踊りだします。嫌な事が有っても、いつまでもくよくよ考えていないようです。ジーはそんな天真爛漫なタイ族が好きでした。

ある日、水辺に水牛がいました。当時は、この辺にも野生の水牛が生息したようです。アルタイ語系のウイグル族は、牛を"Ka-la"と呼んでいますが、和族がワ語やラ語で牛を"Ka-rak"と呼んでいたのに影響されたのでしょう。
タイ語の水牛を意味するクワーイも、意外とこの辺が3万年前の語源かもしれませんね。

狩猟民族の和族は、他の民族から見ると屈強な身体に見えたのでしょうか、それとも和族が自分達のことを称していた"わら"が転じたのでしょうか、仲間内では和族をカラと呼んでいました。ミャオ族は、未だにラ族のことをカラと呼んでいるようです。そして、朝鮮半島の加羅諸国は、まさに和族の国々の意味ですね。

このカラは、古代の和族にとって非常に重要な言葉なようで、かか(蛇、母)も、から(牛)も和族の身体を意味します。体(からだ)や力(ちから)という言葉自体も、ここに由来するのかも知れません。

いずれにしても、先住民である和族の話すドラヴィダ語が、中国大陸・シベリアの言葉の基幹になったのは間違いないようです。

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