和族遥かなる旅路

中国大陸編 第3話 - アワ山

ユーが父親と合流した事を、小麦と娘のヤーは知る良しも有りませんでした。
この頃は、一族と共に長江上流のアワ山の洞窟に住み、アワ族と称していました。

おそらくドラヴィダ系のジャラワ族に由来するものでしょう。
このアワ山を中心にして、周辺に多くのチベット系倭族が誕生します。
ワ族、イ族、ラ族、ラワ族、ラフ族、ヤオ族、アカ族(ハニ族)、羌族(チャン族, 自称: アーマ, アーユ)、アチャン族、リス族、ナシ族、ジーヌオ族、ジンポー族、シュイ族、ミャオ族(苗族)などがそうです。

その支流や、そのまた支流を含めると、どれほどの倭族を生み出したか分かりません。

[ヤー]おにいちゃん、とうさんに会えたかなぁ・・・。
[小麦]大丈夫よ。もしお兄ちゃんたちが会えなかったら、私たちが会える。
[ヤー]そうだね♪

夜になると、いつも、かあさんが話してくれます。

昔々、天の神と地の神は夫婦でした。ある時、天と地は引き裂かれ、地の神はアワ山の洞穴に閉じ込められてしまいました。天と地は離れ々になるのが悲しくて何年も泣きました。その涙が雨・露・雲・霧になりました。
その時蠅が洞窟に止まり、そこを雀が突いて穴を開けてくれたので、地の神は外に出ることができました。

また、かあさんは、こんな話もしてくれました。

ある時、太陽がアワ山の後ろに隠れてしまい、世界は真っ暗になりました。困った人々は、楽器を鳴らして太陽を出そうとしましたが上手くいきません。朝になって鶏が鳴くと、山から太陽が顔を覗かせて、また世界は明るくなりました。

いつしか、ヤーは寝入ってしまいました。
小麦は、ヤーの頭を優しく撫でながら、思いを巡らします。そして、アワ山を出る決心をします。
翌朝、小麦とヤーは、洞窟を後にしました。アワ山を守っていたイ族も同行します。一行は、焼畑と猟をしながら、長江を下ります。

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