和族遥かなる旅路

アラビア編 第8話 - 狩猟民族

[サン]ソンに聞いたよ。またとんでもない事をやらかしたそうだね。
[イー]すみません。
[サン]いや、あいつが、あんなでかい目をして喋り捲くっているのを初めて見たよ。相当びっくりしたんだろな。何処で、そんな技術を身につけたんだい?

[イー]いえ、あんまりソンが一生懸命なので・・・。だから、ソンのしている事をじっと見ていて、二人で思い付いたんです。
[サン]ふうん。何んかよく分からんけど、ずいぶん簡単に言うなぁ。
ま、これで少しは、ソンの鼻っ柱も折れただろう。はははははっ。

そんな所に、突然マリアがやってきました。

[マリア]ごめんね、突然来ちゃって。イー君に、頼みがあるの。
[イー]あ、マリア。

[マリア]山の村はね、みんなで麦を摘むくらいしか暮らす方法がないのよ。そのうちの何人かでも狩猟が出来るようになれば、暮らしが楽になると思うの。いつも魚をもらってばかりじゃ、お兄さんたちに悪いし。だから、村にきて狩猟のやり方を教えてくれないかな、と思って。
[イー]そういえば、イブ族もそうだったけど、此処の人たちも弓を持っていないよね。うーん、どうしようかな。まだ船が出来上がってないし。

[ジー]兄ちゃん、行っといでよ。それって、兄ちゃんにしか出来ないことだよ。船は、あと少しだからソンと二人で完成できる。
[マリア]ありがと、ジー。
[ジー]お兄ちゃんはね、村一番の猟師だった父さんの一番弟子なんだから。

[イー]・・・わかった。じゃ行ってくる。ジー、後は頼むぞ。
[ジー]うん。

イーとマリアは、山の村に向かいます。
ジーと小麦は、二人が小さくなるまで、手を振って見送りました。

[ジー]ほんと、マリアは綺麗だねぇ。
[小麦]何か言った?
[ジー]いや、何も・・・。あ、カラス。
[小麦]ば~か

"ばか"という言葉は、もうこの頃から有ったのでしょうかねぇ。

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